歯科衛生士コラム 歯科衛生士コラム

2022/08/29

歯科衛生士になるための志望動機の書き方をご紹介します。

歯科衛生士になるには、一般的に就職活動を行う必要があります。
その際には志望動機の記載内容を工夫するなど、採用されるためのポイントを理解する必要があるでしょう。

国家試験に合格して資格を取得したからといって、どのような職場でも採用されるわけではありません。
むしろ志望動機などをきちんと書けないと、なかなか就職が決まらないこともあるでしょう。

そこで本記事では、歯科衛生士になるための志望動機の書き方について解説します。

歯科衛生士の志望動機を書く際のポイント

歯科衛生士になるためには、歯科衛生士という職業に適した志望動機を書く必要があります。
志望動機は就職において相手に自分を知ってもらう項目のひとつであり、ときには採用のきっかけにもなる重要なポイントです。

そんな重要性を持つ志望動機ですが、なかには軽視して「面接の練習さえすればいい」「資格を持っていれば歯科衛生士にはなれる」と考えてしまう人もいて、就職活動に苦戦することがあります。
基本的に志望動機および履歴書の書き方が間違っていると、採用される可能性は低くなるでしょう。

例え歯科衛生士として実績があったり、学校で優秀な成績を残していたりしても、しっかりと志望動機を準備する必要があるのです。
以下を参考に、まずは歯科衛生士の志望動機を書く際のポイントをチェックしてみてください。

なぜその職場を選んだのか明確にする

歯科衛生士の志望動機を書く際には、まず「なぜその職場を選んだのか」を明確に言語化します。
その職場を選んだ理由が記載されていない場合、「働ければどこでもいいと考えている」と解釈されてしまうことがあります。

採用側からすれば、なるべく自分の職場に合っている人を選びたいため、特に理由なく応募している人は採用しづらい面があるのです。
仮に「どうしてもこの職場で働きたい人」と「働ければどこでもいいと考えている人」を採用しなければならない場合、多くの採用担当者は前者を選ぶでしょう。

そのため志望動機のなかには、その職場を選んだ理由・働きたい理由を明確に記載することがポイントです。

選んだ理由も、「自宅から近いから」「働きやすそうだから」といった簡単なものではなく、なるべく具体性を持たせることが必要になります。
例えばその歯科医院の経営方針や、業務のなかで大切にしていることなどをホームページで確認し、その内容に「共感した」と伝えるのがひとつの方法です。

その他、実際に職場に患者として訪れ、「あのときの対応が親切で、自分も同じように働きたいと思った」と体験を記載することも考えられます。
このように、なるべく具体的な理由を志望動機に盛り込むことが、歯科衛生士として採用されるポイントです。

歯科衛生士としてどのようにキャリアアップしたいのか伝える

歯科衛生士の志望動機のなかには、今後のキャリアアップについて書くことも重要です。
将来的にどんな歯科衛生士になりたいのか、その職場でどのように成長していきたいのかといったビジョンを書くことで、やる気と向上心を採用側に伝えられます。

仕事への熱意と将来についてしっかりと考えていることをアピールできるため、「長く働いてもらえる」と採用側を期待させられるでしょう。
すぐにやめてしまう人を採用すると、その職場にとっては無駄なコストが増えることになります。

そのため採用側としては、その歯科衛生士が自分の将来についてどのように考えているのか、明確に把握しておきたい気持ちがあるのです。
志望動機のなかに将来のことを盛り込むことは、そういった採用側の気持ちに応える方法となります。

歯科衛生士としてのキャリアアップを志望動機に書く際には、可能な限り想像しやすい内容にするのがポイントです。
例えば「〇〇の資格取得を目指す」「〇〇のスキルを伸ばしてプロフェッショナルとして働きたい」といった目標があると、採用側も想像しやすくなるでしょう。

その際には、「〇〇のスキルを伸ばすのには、この職場で働くのが1番だと思いました」といった形で、その職場を選んだ理由と紐付けるのもポイントです。
歯科衛生士としてのキャリアアップと職場を選んだ理由が結びつけば、志望動機の短い文章のなかでも明確な理由を構築できます。

具体的に何ができるのか、どんな役割を担えるのか記載する

歯科衛生士の志望動機には、具体的に自分に何ができるのか、どんな役割を任せてもらえるのかを記載することもポイントです。
基本的に歯科衛生士の仕事内容は、三大業務と呼ばれる「歯科予防処置」「歯科診療補助」「歯科保健指導」の3つに限定されます。

その点を理解した上で、「自分にできること」を提示することで、採用側に自分を選ぶメリットを伝えられるでしょう。

ただできることを記載するのではなく、「どうしてできるのか」も同時に書くことがおすすめです。
例えば「専門学校の実習で〇〇の成績を残したため」「〇〇に興味があり、専門書をたくさん読んでいるため」といったバックボーンを記載することで、「できること」に信憑性が生まれます。

歯科衛生士の志望動機を改善する方法

歯科衛生士の志望動機を考えるときには、1度で決定するのではなく、何度も試行錯誤することが重要です。
何度も書き直しを試みることで改善を行い、歯科衛生士の志望動機を洗練していくのが基本となるでしょう。

以下からは、歯科衛生士の志望動機を改善する方法を解説します。

客観的な立場から確認してもらう

歯科衛生士の志望動機を作成したら、客観的な立場の人に内容を確認してもらうのがおすすめです。
専門学校の講師や就職サポートを行っている職員などに依頼して、改善点を指摘してもらうと良いでしょう。

客観的な視点を取り入れることで、自分では気づけなかったミスを見つけたり、もっと良い書き方を考案できたりします。
書いたものをいきなり本番で使用するのではなく、まず誰かにチェックを入れてもらうのがポイントです。

まずはパソコンやスマホで下書きを行う

志望動機を記載する際には、まずパソコンやスマホで下書きをする方法を取ることがおすすめです。
いきなり手書きで履歴書に記載してしまうと、直すことができないため「もっとこうすればよかった」と後から気づいても、妥協してしまいがちになります。

それは志望動機の質を落とすことになるため、まずはデジタルで下書きをして細かな調整を行い、完成してから実際に履歴書に書き出すようにしましょう。

まとめ

歯科衛生士の志望動機は、就職・転職を決める重要なポイントになります。
決して妥協せず、しっかりとその職場に就職したい理由や自分のキャリアプランを記載して、熱意をアピールしてみてください。