歯科衛生士コラム 歯科衛生士コラム

2022/08/29

歯科衛生士に向いている人はどんな人?向いていない人についてもご紹介します。

歯科衛生士という職業は、歯の健康を守るための仕事ができる専門家として注目を集めています。
多くの歯科医院に仕事があり、今後もたくさんの歯科衛生士が現場で活躍することが見込まれるでしょう。

一方で、歯科衛生士は誰でも担当できる仕事ではありません。
その人の性格や考え方次第では、歯科衛生士の仕事に向いているか向いていないかが別れてしまうでしょう。

そこで本記事では、歯科衛生士に向いている人の特徴と、向いていない人の特徴をそれぞれ解説します。

歯科衛生士には向き不向きがある?

歯科衛生士は専門職であるため、資格のない人では担当できない特殊な仕事を行います。
そのため人によっては苦手な思いをしたり、向いていないと感じて辞職してしまうケースも珍しくありません。

その一方で、人によっては歯科衛生士にしかできない業務にやりがいを感じられ、天職に思えることもあります。
自分が歯科衛生士に向いていると判断できるのなら、将来的に継続して働いていける魅力的な職業となるでしょう。

歯科衛生士の仕事に対する向き不向きを確認するには、「どのような特徴を持つ人が向いているのか・向いていないのか」といった点をチェックすることがポイントです。
向いている人と向いていない人の特徴を把握し、その内容を自分自身に当てはめてみることで、どちらに属するかが判断できるでしょう。

これから歯科衛生士になることを考えているのなら、まずは自分が仕事に向いている人なのか、それとも向いていない人なのか確認することからはじめてみてください。

歯科衛生士に向いている人の特徴

歯科衛生士に向いている人の特徴には、以下のようなものがあります。
それぞれの詳細を確認し、自分の性格や考え方と比較してみましょう。

個々の患者さんに対して分け隔てなく対応できる人

個々の患者さんに対して分け隔てなく接することができる人ほど、歯科衛生士に向いている人だと言えます。
歯科衛生士として働いていると、さまざまな患者さんを対応することになるでしょう。

その度に「この患者さんはおとなしいから優しくしよう」「この患者さんは嫌いだから適当にあしらおう」と差別するようでは、歯科衛生士の仕事を完璧にこなせません。
どのような患者さんであっても、歯科衛生士としての役割を適切にまっとうできるように、平等な対応を行うことを心がける必要があります。

患者さんに対して分け隔てなく対応するには、歯の治療や予防に関して強い興味があったり、人々の歯の健康を守りたいといった信念を持っていたりすることが重要です。
歯の予防や健康の維持に興味がないと、どうしても患者さん個人の性格や人柄を意識してしまい、平等な対応ができなくなってしまいます。

しかし、歯科衛生士として歯の予防や指導を面白いと思える人であれば、どのような患者さんであってもとにかく仕事を優先することが可能です。
結果的に分け隔てなく対応が行える歯科衛生士になれるため、「歯科衛生士の仕事を好きかどうか」といった基本的な部分が、向き不向きを決める要因になるでしょう。

コミュニケーションが得意な人

歯科衛生士の職場では、コミュニケーションが得意なほど仕事に向いている人になります。
患者さんや同僚の歯科衛生士、歯科医や歯科助手などと適切にコミュニケーションを取ることができれば、スムーズに仕事が進められます。
歯科衛生士の仕事はチームで行うことも多いため、円滑なコミュニケーションを行える環境は必須です。

情報共有や治療中のサポートが的確に行えるように、普段からコミュニケーションを取って良好な関係性を構築しておくことが求められるでしょう。

また、コミュニケーション能力は患者さんから必要な情報を引き出したり、安心して口腔内の処置を任せてもらうためにも必要です。
コミュニケーションを取らずに淡々と処置を進めるような形になると、患者さんを不安にさせたり、仕事に必要な情報を聞き出すことができなかったりします。

職場の評判を落とす結果になる可能性もあるため、コミュニケーションを取ることが苦痛でない人ほど歯科衛生士に向いている人になるでしょう。

細かな作業を行う忍耐力がある人

歯科衛生士は、歯科予防処置や歯科診療補助など、細かな作業を担当することが多い職業です。
そのため忍耐力があり、細かな作業に苦痛を感じない人ほど、歯科衛生士に向いている人になります。

歯科衛生士として就職すれば、毎日何時間も歯科予防処置や歯科診療補助の業務をこなすことになるでしょう。
もし細かな作業を苦手としている場合、仕事にストレスを感じて出勤が辛くなる可能性もあります。

毎日のように職場で予防処置や診療補助を続けても問題ないかどうか、自分のなかでシミュレートしてみるのがおすすめです。

歯科衛生士に向いていない人の特徴

以下のような特徴を持つ人は、歯科衛生士の仕事に不向きだと考えられます。
歯科衛生士に向いていない人の特徴を確認し、自分の性格や考え方と照らし合わせてみましょう。

対応が柔軟に行えない人

仕事上で柔軟な対応ができない人は、歯科衛生士に向いていない人に分類されます。
歯科衛生士が就職する職場には、毎日さまざまな症状に悩む患者さんが訪れます。

個々の患者さんに合わせて適切な処置を行ったり、必要に応じて医師による治療を勧めたりすることが必要になるため、柔軟な考え方や対応が業務上欠かせません。
どのような患者さんに対しても同じ対応しか取れない人では、患者さんの要望に応えることが難しくなります。

それは患者さんからクレームを受ける結果につながることもあるため、職場にも迷惑がかかる可能性があるでしょう。

仕事のミスを振り返れない人

歯科衛生士として働きはじめの頃には、いろいろなミスを経験することになります。
ミスをしてもそこから学び、次の機会に活かすことができれば、歯科衛生士としての成長につなげられるでしょう。

しかし、仕事のミスを振り返らずに、また同じことを繰り返してしまう人は、歯科衛生士として成長する機会を逃し続けることになります。
いつまでも初歩的な仕事しかできない従業員になってしまう可能性があるため、ミスを振り返って向上する意欲のない人は、歯科衛生士に向いていない人になるでしょう。

集中力がない人

歯科衛生士の仕事の多くは、集中力を必要とします。
例えば口腔ケアのために歯石の除去や歯面に薬物を塗布する作業を行う際には、常に集中力を継続させなければなりません。

集中力が欠けていると、作業中に患者さんの口腔内を傷つけてしまうなどのミスにつながります。
飽きっぽい性格の人や、ひとつのことに集中するのが苦手な人も、歯科衛生士に向いていない人になるでしょう。

まとめ

歯科衛生士として働く際には、向き不向きについて確認しておくことが重要です。
自分が歯科衛生士に向いている人なのか、それとも向いていない人なのかを知っておくことで、今後の対応が変わってくるでしょう。

歯科衛生士に向いている人であれば、その長所を伸ばすことを意識しながら歯科衛生士の勉強を行います。
逆に歯科衛生士に向いていない人なら、向いている人の特徴を確認して、自分の性格や考え方を合わせていく努力が必要です。

仮に現段階で歯科衛生士に向いていない人であっても、これからの努力次第で向いている人に変わっていくことはできます。
向いていないからといって諦めるのではなく、この機会に歯科衛生士に向いている人になれるように、情報収集と対処方法を考えてみることがおすすめです。