歯科衛生士を目指すための学費免除についてご紹介します。
歯科衛生士を目指す際には、指定の学校に入学して卒業しなければなりません。
そのため歯科衛生士になるためには、学校を卒業するための学費が必要になるのです。
経済的に困難な状況にある場合、学費を工面できずに、進学を諦めてしまう人もいるでしょう。
しかし、歯科衛生士を目指す際には、各学校が用意している学費免除制度を利用することで、必要な金額を抑えられるのです。
歯科衛生士を目指す際の学費はどれくらい?
歯科衛生士を目指す場合、指定の養成機関に進学する必要があります。
指定の養成機関には、大学や専門学校があり、いずれの場合にも入学金や授業料などの学費がかかります。
学費の金額は、大学か専門学校かによって大きく異なるため、事前に詳細を確認しておくのがポイントです。
まずは以下を参考に、大学と専門学校それぞれの学費の目安を確認し、差額をチェックしておきましょう。
大学の学費
歯科衛生士になるために大学に進学した場合、500~600万円くらいの学費がかかります。
毎年100万円を超える学費が必要になるケースが多いため、経済的な負担に悩むこともあるでしょう。
大学の学費が高い理由には、「卒業まで4年必要」という点が挙げられます。
大学は専門学校や短大などと違い、卒業するまで最低4年間は在籍しなければなりません。
そのためトータルで必要となる学費が高くなり、500~600万円程度が目安になるのです。
歯科衛生士になる際に大学を選ぶことにはいくつかメリットがありますが、学費の面ではややデメリットを感じることになるでしょう。
専門学校の学費
歯科衛生士を目指して専門学校に通う場合、学費はだいたい300~400万円くらいになります。
学校によっては入学金が必要な初年度以外は、100万円以下の学費で済むケースもあるでしょう。
専門学校は大学と違い、「最短3年で卒業」できるのが特徴となっています。
学校に通う期間が短いため、大学と比較して学費が大幅に安くなるのです。
例えば太陽歯科衛生士専門学校の場合、昼間部の1年目は入学金が含まれるため130万円かかりますが、その後は毎年90万円に収まっています。
トータルで310万円(諸経費を除く)の学費になるため、専門学校のなかでも比較的安価な部類に入ります。
また、夜間部の場合にはさらに学費が安くなり、入学金が必要な1年目は120万円、それ以外の年は80万円となります。
トータルの学費は280万円(諸経費を除く)となるため、300万円以下の学費で歯科衛生士になるための準備が行えるのです。
歯科衛生士になるための学費を抑えるのなら専門学校がおすすめ
上記を参考にすると、歯科衛生士になる際に学費を抑えたいのなら、専門学校に進学することがおすすめです。
専門学校であれば学費が安くなるだけでなく、最短3年間の学習で効率良く歯科衛生士になるための資格を得られます。
歯科衛生士に必要なスキルを学ぶための授業を中心としたカリキュラムが組まれているため、将来に関係する勉強だけに集中可能です。
その他、卒業に合わせて国家試験対策や、就職サポートなどを個別に行ってくれます。
十分な対策をした上で国家資格である「歯科衛生士免許証」を取得し、歯科衛生士として理想的な職場への就職を叶えることができるでしょう。
歯科衛生士になる際に利用できる学費免除制度について
歯科衛生士になる際には、学校側が備えている「学費免除制度」が利用できる場合があります。
学費免除制度の条件に該当する場合には、学費の支払い金額を少なく抑えることが可能です。
歯科衛生士になるまでに必要なお金には、学費だけでなく3年間の生活費も含まれます。
そのため少しでも学費を抑えるために、学費免除制度を活用することがおすすめです。
以下からは、太陽歯科衛生士専門学校が採用しているものを参考に、学費免除制度について解説します。
褒賞制度
太陽歯科衛生士専門学校では、特定の学生を対象にした「褒賞制度」を設置しています。
褒賞制度とは、各学年の終了時に人物・学力の両方に優れた生徒を認定し、授業料の一部を免除する制度です。
良い成績を残しつつ、他の学生の見本になれるような生活態度を取ることができた場合、この褒賞制度によって学費の一部が免除されます。
必ず利用できる学費免除制度ではありませんが、良い成績を残して模範的な生活を送ることは、歯科衛生士になるためのスキルを学ぶ上でメリットになるでしょう。
学費免除を求めるのなら、褒賞制度の対象となる生徒に選ばれるように、日常的な生活と学習に力を入れることがおすすめです。
教育訓練給付金制度
太陽歯科衛生士専門学校は、厚生労働省の教育訓練給付金制度における「専門実践教育訓練給付」の指定校に認定されています。
そのため一定の条件を満たした場合、最大168万円の「教育訓練給付金」を受け取ることが可能です。
仮に168万円の給付を受けることができれば、昼間部を卒業するまでにかかる学費のトータルは、実質140万円前後に抑えられます。
通常の学費の半分以下になるため、経済的な負担を大きく減らすことができるでしょう。
教育訓練給付金を受けるには、ハローワークに出向いて指定講座の受講や書類申請を行う必要があります。
学校内の授業や手続きだけでは給付を受けられないので、まずはハローワークに行って詳細を確認しましょう。
教育訓練給付金制度は主に労働者の中長期的キャリア形成を目的とした制度になるため、特に社会人として再進学をする場合などに利用がおすすめです。
その他学校独自の制度について
学校独自の学費免除制度を活用することも、学費を抑えるためのコツです。
例えば太陽歯科衛生士専門学校には、提携歯科医院で仕事をしながら進学ができる「アルバイト進学制度」を採用しています。
提携の歯科医院でアルバイトをしながら勉強ができるように設置された制度で、アルバイトで稼いだ額を学費や生活費にあてることが可能です。
直接学費が免除される制度ではありませんが、歯科医院でアルバイトをした経験は歯科衛生士になる過程で役立つため、単純に学費が免除される以上のメリットを得ることができるでしょう。
まとめ
歯科衛生士になる際には、学費について考えておかなければなりません。
家計の経済状況が芳しくない場合には、学費免除制度を上手に活用して、進学の負担を減らすことが重要です。
この機会に学費免除制度の事例を確認し、相談や申請手続きを行ってみてはいかがでしょうか。